子どもというよりは、むしろ親世代がよく知っている「ドラゴンクエスト」。
それを題材にした(親が)心躍る絵本について、今回は紹介したいと思います。
もちろん子ども楽しむことができていました!
※トップ画像は本文を参考にしたAIによる生成画像です。
『スライムぴぴぴ』の書籍情報
- 書籍情報
- 著者:原ペコリ、監修:長田カオリ
- スクエア・エニックス
- 2019/9/30
- B5判変型(165mm×165mm)22ページ
- 材質:厚紙
何でも口に入れたがる乳幼児にも安心な厚紙仕様です。多少ラフな扱いをしても壊れません。
こういう仕様の絵本を、ボードブックというみたいです。
偕成社のウェブマガジン (kaiseisha.co.jp)「絵本をかじったり、なめたりしてしまいます!絵本を読むには早いの? | Kaisei web | 」には、口に入れても安全な材料で表面を加工しているので、長持ちもするとありました。工夫がこらされていて、感心しかありません。
監修の長田カオリさんは、東京大学大学院で、母子間相互作用・乳幼児行動研究において博士号を取得していらっしゃるそうです。研究の裏付けもばっちりのようです。
絵本の特徴や内容について
原ペコリさんの描くスライムは、もともとシンプルなスライムに、喜怒哀楽や驚きといった表情が豊かにあります。
スライムの色は穏やか目で、手描き的にほんのりにじんだ輪郭線が優しい印象で、見ていると気分がなごみますし。これも赤ちゃんへの配慮でしょうか。
表紙のスライムでさえも、11種類の色分けがされていますが、おなじ表情のスライムはいません。
たとえば、笑顔に分類できそうなスライムをじっくりみてみると、「ご機嫌」だったり、「微笑」だったりと違いがあります。
この表情は、制作側の見解ではなくて、わたしがよみとったものです。むしろ、一緒に読む大人側の、表情を読みとる力が試されているのではと思いました。子どもと一緒に、どんな表情か考えて、会話してみる楽しみ方もできそうです。
ページをめくるごとに、普段はまるいスライムが、四角くなったり、たくさん集まって巨大化するといった動きの変化が大きいのも楽しめるポイントです。
「ぴぴぴ」というタイトルにもなったオノマトペや、「ぎざぎざ」、「おっとっと」といったことばが動きとマッチしています。
最後の巨大化に向けて動きが大きくなっていくイメージです。
ただ、最後の巨大化のしかけはインパクトはあるのですが、普通の絵本と同じページの厚みの紙をひらくので弱点となりやすいです。
我が家の本は、テープでべったりと補修されています。
お子さんが一番興奮する場面にもなると思いますので、絵本とお子さんの距離を適度にとるのが、長く楽しむコツかなと思いました。あとは、修理前提でドンと構えるのもありですね。
研究でわかってきたスライムのかたちの秘密
本書の裏側にあるのですが、「白と黒で構成されたまっすぐこちらを見ている目、にっこり笑顔、左右太初の丸みをおびた身体」が、赤ちゃんの興味をひくかもしれないと判明してきているそうです。

※Amazon.co.jpの商品紹介の画像です。
小さい子に人気のアンパンマンもほぼ同じパーツ構成なので、そのあたりに人気の秘密があるのかもしれません。ネットで画像をみたら、アンパンマンには白目はありませんでした。
絵本の中に登場するスライムの種類
絵本のなかに登場するスライムは、数えてみたところ約80体!
どんな種類のスライムが登場するか、言葉にすると可愛らしさがなくなってしまいますが、リストアップしてみます。
- スライム(青色)
- スライムの色違い
- ぎざぎざスライム
- カクカクスライム
- かいだんスライム
- つぶれたスライム
- のびたスライム
- メタルスライム・バブルスライム・はぐれメタル
- キングスライム
原ペコリさんは、『ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち』と『ドラゴンクエストⅩ オンライン』がドラクエシリーズで好きなのだそうです。長田かおりさんは、幼少期に兄弟とドラクエを楽しんだ経験があるそう。ドラクエ愛がこもった絵本でもあったのですね。
